【母との最後の10日間】最後に与えられた10分間【その2】

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こんにちは、こんばんは。
サマビーです。

今日は2020年8月14日(金)。

しっかし、無茶苦茶暑いですねぇ~。

実は1か月ほど前から寝室のエアコンが故障してしまっていて、ようやく本日に工事が行われました。

特にこの2週間ほどは、扇風機でよく頑張ったと思います…笑

さて、昨日に引き続き、先週に息を引き取った母の話を書きます。

前回も書きましたが、お前の(身内の)話なんて知らないよ…という感じでしょうけど、私の備忘録も兼ねて、この10日間ほどの話を書かせてください。

なお、前回の話は、下記リンクをご参照ください。

ちなみに、10日間もブログを更新しなかったのは初めてでしたし、見るのが少し怖かったですが…

良く悪くも、あまりPV数に変化はありませんね…笑

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3日間で4往復しました

前回は7月31日(金)に、実家にいる母が救急搬送されたとの連絡を受けて、入院先の病院へ向かった話。

そして、母は重度の肺炎となってしまっており、新型コロナ対策のため、原則として、面会が禁止となっていた話まで書きました。

その晩、私は実家に泊まることにして、翌朝に家に帰ることにします。

そもそも母の生活の手伝いのために実家へ行っていましたから、実家にいる意味があまりなかったんですね。

入院した日の話では、母は落ち着いているようでしたし。

ちなみに、上の見出しに「3日間で4往復」とありますが、これで1往復目です。

実家へは車で1時間~1時間半くらい。遠くはありませんが、近くもありません。


さて、病院を出てから冷静に考えてみますと、母が新型コロナであるないにかかわらず、母との面会は禁止されていました。

要するに、「いよいよ…」というケースではない限り、退院しない限り、母と会うことができなくなっていたんです。

正直なところ、ここまでは想定していなかった…というのが本音ですね。

正確に言えば、面会は制限されるだろうけれど、少しくらいは会える…と思っていました。

もともと母は大病を患っていましたし、ここ最近は身体が弱ってきていました。

ですので、この肺炎を乗り切ったとしても、もう母と面会できるチャンスが来ない可能性のほうが高かったんです。

そこで、実家に泊まった7月31日(金)の夜、私は母に手紙を書くことにしました。

まだ手紙くらいは読めるでしょうし、頼めば看護師さんに読み聞かせてもらえるでしょう。

しかし、重度の肺炎を患っていましたから、手紙を読むのも大変だと思います。

そこで、できるだけ簡潔に「今まで本当にお疲れさまでした」という旨、また、「今まで本当にありがとう」という旨の手紙を書いて…

8月1日(土)の朝、兄に手紙を託して、私は家に戻りました。

正直、少し自分の家でしっかり眠りたい…という思いもありましたしね。

実家だと、どうも熟睡できないんですよね…。

自分がそう思っているだけで、ぐっすり眠っているのかもしれませんが…笑


ということで、8月1日(土)のお昼過ぎ、私は家に戻り、まずはゆっくり眠ることにします…。

しかし、どうも兄に託してきた手紙が気になっていました…苦笑

最後の手紙になるかもしれないのに、もっと綺麗な字で書くべきだった…とか、

「もう終わる」ことを前提とした内容で良いのか…とか…。

なので私は、もう一度、手紙を書きなおすことにします。

書き直した手紙をもって、再度実家へ…

うつらうつら…と数時間眠った後、私はじっくりと手紙を書きなおすことにしました。

ひとまず母は落ち着いているとはいえ、最後の手紙になるかもしれませんからね…。

あれで良かったのかなぁ…という気持ちで、後悔はしたくない。

机の奥から学生時代に買った便箋を取り出し、もう一度、丁寧に手紙を書きなおします。

まずはパソコンで文章を固め、出来上がった文章を携帯に送り、それを清書して書きました。

そして、8月1日(土)の夜9時頃、その手紙をもって、私は再度実家へと向かいます。

実家には夜10時頃に到着し、兄に手紙を託して、すぐに帰ることにしました。

これで2往復目です。


実は、正確には家に着いていなかったので「2往復目」ではありません。

というのも、自分の家まであと10分くらい…という頃…

病院から母が少し危ない…という連絡があり、兄から「今から戻れるか」と連絡が来たんです。

入院当日は落ち着いていましたが、翌日に急速に肺炎が広がってしまい、いつどうなるかわからない…という状況となってしまったようです。

そこで、私はまた実家へとトンボ帰り(?)することにしました。

その時の心境としては、手紙を託してきたばかりなのに、もうその手紙も読んでもらえないのかなぁ…というか…

最後のお別れとか、お礼も伝えられないのかなぁ…という感じでしたね。

ともかく、私は車をUターンさせて、再度実家へと向かうことに。

なお、自宅まであと10分くらいの位置でしたので、一度家に帰って、着替えてから戻れば良かったんですけどね…苦笑

手紙を渡すだけのつもりでしたし、短パンにTシャツという超ラフな格好でした。

結果として、その後は翌日も特に動きはなく、8月2日(日)の朝、また私は自分の家に戻ることにします。

あまりにラフな格好でしたし、病院へ向かうことになってもよい格好に着替えておこうと。

これで3往復目です。

私は家に帰り、シャワーを浴びて、ちゃんとした格好に着替えました。

そして、今日はもう実家へ行くこともないかな…と考えていたお昼過ぎ、今度は姉から連絡が来ます。

母が2度目のPCR検査の結果、新型コロナではなかったこと(陰性)。

その結果、特例として、代表者1名が10分だけ面会してよくなったこと。

ただし、念のため、母との濃厚接触者ではない者に限る、という条件付きであることです。

兄と姉は、母との濃厚接触者でした。

その点、私はこの2週間、母と会っていなかったのでギリセーフだったんですね。

ですので、私が代表者となり、もう一度、実家及び病院へと出向くことになります。

これで4往復目になりますが…

この日の面会が、実質的に母との最後の面会となります。

もちろん、私も母と話ができる最後の機会、というつもりで家を出ました。

「最後に10分間だけ母と話ができます。」

という前提で面会が許された…ということですね。

最後に母へ何を伝えればよいか…何を話そうか…

そんなことを考えながら、病院へ向かう車を走らせていきました。

長くなりましたので、母との最後の面会の話は、次回に続けさせてください。

今日はこの辺で、失礼いたします。

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