こんにちは、こんばんは。
サマビーです。
今日は2020年3月26日(木)。
先日の23日に、東京都の小池百合子知事がロックダウン(都市封鎖)の可能があると発言しました。昨日25日の夜の会見では、否定的でしたけどね。
個人的には「よほど」のことがない限り、東京ではやらないかな…と思います。
何かやるとしても、「不要不急の外出は控えましょう」という要請程度の緩いやつ。25日の会見でもそうでした。
ただ、ロックダウンが行われたとして、実際のところ何をするんでしょう?
外国の例を確認してみました。
フランスの例(15日~6週間?)
フランスについては、パリ在住で作家の辻仁成さんの滞仏日記『JINSEI STORIES』が参考になります。
これによれば「個人の見解だと外出制限に近い」と報告されています。
具体的には、スーパー、薬局、食材を売る店、タバコ屋、病院以外が閉鎖されていて、その他の一般的な会社は、基本にテレワークが行われているようです。
また、健康のための屋外での運動、食材の買い出しは認められているものの、政府が用意した用紙をダウンロードして、必要事項を記入して携帯しなければならないと。
そして、パリでの運動や買い物は500メートル以内、かつ、1時間以内に限られているとのことですが、地域によっては、夜22時から朝の5時までは完全封鎖となっているとのこと。
違反した場合は、最大1500ユーロ(約18万円)の罰金が科されうるようで、4回破った者には45万円と6か月間の投獄という厳しい罰も準備されていることが話題にもなりました。
結構、厳しい制限だと思います。
ちなみに、フランスでは3月24日時点の情報で、死者が1,000人を超えています。
政府は当初15日間の予定でフランス全土のロックダウン(外出禁止などの移動制限)を行いましたが、少なくとも6週間(4月28日まで)は続けるべきとの認識を示しています。
ニュージーランドの例(当面は4週間)
ニュージーランドでは、3月26日に新型コロナウイルスの警報レベルを、最も高いレベル4に引き上げることを発表しました。
そして、4月22日までの当面4週間の間、全ての住民の外出は禁止されています。
全ての教育機関は閉鎖され、スーパーマーケット、薬局、病院を除くビジネスの中止、旅行制限などが課されているとのこと。
ただし、やはり買い物や散歩のための外出は可能です。
個人的には、ニュージーランドで感染が拡がっている…というイメージはありませんでした。3月23日時点の感染者数は102人です。
ただし、その前日は66人からグッと増えたこととを受けて、このような措置をとったものと考えられます。
かなり早い段階での思い切った判断ですね。
米サンフランシスコの例(3週間)
アメリカのサンフランシスコでは、3月17日から4月7日まで、3週間の外出禁止令が出ています。
「必要不可欠な用事」以外での外出を禁じる内容で、これに違反すると罰金もありえます。
仕事については、雇用主が認めるのであれば、自宅から勤務を続けることが可能として、テレワークが求められているようです。
外出ができるのは、食料調達、親戚や友人の世話、必要な医療、不可欠な仕事、の場合で、集団でなければ散歩やサイクリングも許されます。
ただし、他の人とは少なくとも6フィート(1.8メートル)間隔を空けるように求められています。
また、距離を空けることを前提に、ガソリンスタンド、薬局、食料品店、銀行、自動車修理店、携帯電話ショップ、家電用品店などの営業も認められています。
とはいえ、アメリカでは特に若者が無視して行楽を楽しんでいる…とのニュースや、それに対して怒りを表すセレブなどの様子が伝えられていますね。
日本で行われた場合は?
ここまで見てくると、ロックダウンのイメージが少しできそうです。
上記の要素をまとめますと…
①外出制限(自宅待機)が命じられる。
②スーパーや薬局、病院などの生活に必須のお店などは営業できる。
③仕事は自宅で(テレワークなど)。
④健康維持のため散歩や運動のための外出は、制限付きでできる。
このような感じでしょう。
①の外出制限について、日本において違反(外出)行為に罰金まで科すかは…微妙ですね。
仮にそのようなルールを制定したとしても、実際に取り締まるのは悪質なケースのみになるのではないでしょうか。
そしておそらく「東京」のみに、この制限を出しても効果的ではないはず。
東京がロックダウンを実施する場合、近隣の神奈川、千葉、埼玉においても、同様の措置をとるのでしょうか?
仮に「東京」でロックダウンが実施された際に、「埼玉」では行われなかった場合…
「埼玉」では、通常の会社も営業が可能となります。理論的にはね。
すると、「埼玉」の会社に「東京」から通っている社員は自宅待機となり、「埼玉」から通っている社員は通常業務…となりますね。
特に県境の地域では、変な感じに…笑
また、電車とかはどうなるんでしょうね。
イギリスでも3月23日夜に外出禁止令が出されました。上記各国と同じような制限が行われていますが(罰金もあり)、電車は動いている様子が伝えられています。
そして、電車の本数が減らされたことで、むしろ車内は混雑しているとのこと。
う~ん…色々とややこしいこともあるので、やはり「よほど」のことがない限り、「日本」では実施しない気がします。
変な言い方ですが、日本人は各方面からのクレームに弱いですからね。
なので、冒頭で書いたように、緩めの要請で終わるようなイメージがあります。
面倒なので「要請」にとどめて…あとは日本人の国民性にかけるというか…笑
ただし、3月25日は東京だけで感染者数が40人を超えました。前日は17人です。
ここ1週間くらいで爆発的に増えるようならば(いわゆるオーバーシュート)、日本もいよいよ…という気がします。
25日の都知事の会見では、週末は不要不急の外出を控えるように…という緩い要請でした。
陽気が良かったことと、自粛に疲れた(飽きた)こともあるのか、先週末の3連休は割と皆さん外出されていて、「みんな大丈夫なん?」という感じも…苦笑
一方、週末は大人しくしてね…と言われても、多くの人は平日に会社へと通勤していき、普通に仕事をしなければならない…という矛盾感もあるでしょう。
特に電車通勤している人はね。
ともかく、ロックダウンの可能性が割と出てきました。
その際に何が行われるか…というイメージのご参考まで、失礼いたしました。