ミスチルの「ファスナー」について考えていたこと

音楽

こんにちは、こんばんは。
サマビーです。

今日は、ミスチルの「ファスナー」という曲について書きます。

なお、ミスチルはMr.children(ミスターチルドレン)のことですね…念のため。

ミスターチルドレンとは、長嶋一茂のことじゃないですよ(これはナイツのネタ・笑)。

スポンサーリンク

「ネガティブ→ポジティブ」は王道パターン?

「ファスナー」は私の中で”スルメ曲”です。

”スルメ曲”なんていうと、失礼かもしれませんね。

要するに、聴けば聴くほど味が出る曲…ということが言いたいのですが…。

でも、「スルメ曲という表現は失礼」なんて言うと、今度は「スルメ」に失礼な気もしないでもない。まぁ、そんな話はいいや…。

ともかく、スルメ曲とは書いたものの、初めて聴いたときから好きでした。

初めはギターのフレーズというか、曲の雰囲気ですね。

淡々と進むけれどもメランコリック…という感じです。

曲の動画を埋め込めると良いのですが…今回は権利関係上、問題がありそうなので、ご容赦ください。

よって、今回は知っている人限定の話になりますかね…笑

「ファスナー」は 10thアルバムの「IT’S A WONDERFUL WORLD」に収録されている曲です。

このアルバムは好きな曲が多いです。

「one two three」とか、「LOVEはじめました」とか。

もちろん、「youthful days」も好きです。

で、テーマの「ファスナー」ですが、基本的にはミスチルの曲によくあるパターンに沿っていると思っています。

曲の中で「ネガティブ→ポジティブ」と移り変わるというパターンですね。

ミスチルの凄いところはたくさんありますし、今さら私が語ることではないですが…

歌詞について言えば、誰もが抱えるような息苦しさだったり、現実的な問題について、誰もがわかる言葉で、ちゃんと形にして表現する…というかね。

それでいて、ネガティブなテーマを題材にしていても、最後はポジティブに終わるのが特徴ですね。

たとえ無理やりであったとしても。

そこに、「そう考えないとやっていけない」みたいな思想も垣間見れる気がしています。

ともかく、まずはカバーしている方の動画を貼らせていただきます。



では、「ファスナー」の歌詞を覗いてみましょう~。

昨日 君が自分から下ろしたスカートのファスナー
およそ期待した通りのあれが僕を締めつけた

大切にしなきゃならない

ものがこの世にはいっぱいあるという
でもそれが君じゃないこと

今日は僕は気づいてしまった

きっとウルトラマンのそれのように
君の背中にもファスナーが付いていて
僕の手の届かない闇の中で
違う顔を誰かに見せているんだろう
そんなの知っている

ここまでは「ふ~ん」という歌詞でしょう。

曲の雰囲気は別として、私もここまで聴いて別に…という感じでした。

要するに、彼女に冷めてしまっている自分がいる(でも隠している)。

同じく彼女にも、自分の知らない一面(裏の顔)があるんでしょ~という内容です。

続きを書きます。

帰り際 リビングで僕が上げてやるファスナー
御座なりの優しさは 今一つ精彩を欠くんだ

欲望が苦し紛れに
次の標的(ターゲット)を探している
でもそれが君じゃないこと
想像してみて少し萎えてしまう

もしもウルトラマンのそれのように
総てのことにはファスナーが付いていて
僕が背中見せているその隙に
牙を剥くつもりでも 信じてみる値打ちは
あると思えるんだ

確か最初に聴いた際も、この最後がアレ?…という感じでした。文脈がつながらないというか。

要するに、冷めている自分がいて、それを少し苦々しくも思っている。

そして、すべてのことには裏があって、そのうちあんたも牙を剥くんでしょ…と。

しかし、最後に「信じてみる値打ちはある」と言い出します…笑

曲では、ここで間奏が入ります。

そして、間奏が終わった後、完全に話の方向性が変わっている気がします。

きっと仮面ライダーのそれのように
僕の背中にもファスナーが付いていて
何処か心の奥の暗い場所
目を腫らして大声で泣きじゃくっているのかも

きっとウルトラマンのそれのように
君の背中にはファスナーが付いていて
僕にそれを剥がし取る術はなくても
記憶の中 焼き付けて
そっと胸のファスナーに閉じ込めるんだ

惜しみない敬意愛を込めてファスナーを

自分にあるファスナーの中身について、曲の前半では「彼女に対して冷めている自分」でした。

しかし、自分でも気が付けないくらいのファスナーのずっとずっと奥のほうに、「大声で泣きじゃくっている自分」がいるかもしれない…と言います。

「何について」泣きじゃくっている?

それは皆さんの解釈にお任せします…笑

そして当然、「君の背中」にもファスナーがある。

これは私の解釈ですが、自分の中に、自分でも気が付けない奥のほう~の気持ち(=深海)があるのならば、当然、「君」の中にもそれがあるでしょう。

ファスナーを開けた第1段階の部分(裏の顔)と、さらに奥の第2段階(原始的感情?)があるというか。

それが彼女にもあるであろう…ということに気が付いて…

最後は惜しみない敬意と愛を込めて、彼女のファスナーを上げると。

ここは前半の「精彩を欠いた」ファスナーを上げる場面が、フリになっていますね。

私はそんな解釈をしています。

少なくとも、単に「人って裏があるからね~はは~信じね~よ!ウイッシュ!」…という曲ではないですやね。

もっとシンプルな解釈も…

大事な部分をあえてフワッと書きましたが、基本的に「ファスナー」については、上で書いた解釈をしています。

ただし、もっとシンプルな話かもなぁ…なんて。

つまり…

彼女に冷めている部分がある。
   ↓
②でも彼女も何考えてるかわかんないよね。知ってるよ。ふん。
   ↓
でも本当は、それが寂しくてしょうがないのかも…。
   ↓
彼女に裏の顔があることは、胸に中に閉じ込めておこう。
   ↓
⑤そして、裏の顔を自分の前では出さない彼女に敬意を…

…という感じ。

こっちのほうがスッキリするかな…笑

まぁ、やっぱり「自分」が「何について」泣きじゃくっていると考えるのかがポイントですかねぇ。

少なくともファスナーのより奥(第2段階)がある…という解釈は間違いないと思いますが…。

ということで、こんなことも考えながら、機会がありましたらミスチルの「ファスナー」を聴いてみてください。

失礼いたしました。

タイトルとURLをコピーしました