【私の3.11の記憶】ある日、会社から消えたAさん

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こんにちは、こんばんは。
サマビーです。

昨日に引き続き、東日本大震災があった際、勤めている会社で起こった出来事を書きます。

前回の話は、下のものです。

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会社に現れないAさんがいた場所は…

簡単に前回の話をおさらいしますと…9年前、東日本大震災が発生したのは、とある金曜日でした。

原発の事故も発生してしまい、土日をやきもきしながら過ごしつつ、月曜日には会社へと出社しました。

そこで社長が口にしたのは「こういう時こそ、全員が集まっている会社にしよう!」、「俺らの力を見せよう!」という内容です。

このような緊急時や災害時にでも、社員全員が会社に揃っていて、普段と変わらない力強い会社ですよ…とアピールしたかったのでしょう。

ただ、それを強制するのは、いかがなものでしょう。

社員のなかから自然発生的に、そのような空気が生まれるのならば…という気はします。

また、「うちは、こんな時でも全員そろっています」というのはアピールになるのでしょうか…。

私が取引先の会社ならば、社員がかわいそう…と思いそうなものですが…苦笑

ともかく、そんなミーティングが終わった後、まだ出社していなかった先輩Aさんから電話がかかってきました。

電話に出たのは私です。そして、Aさんは焦っていました。

何を焦っていたのかと言うと、原発事故が起こったことで、私に対しても「何やっているんですか!早く逃げたほうがいいですよ!」…という感じ。

Aさんはご実家が九州にありまして、原発事故を見て、九州に避難する途中で電話をしてきたんです。

その判断の是非は、置いておきます。

今こそ会社に集結!…という社長。
早く逃げろ!…というAさん。

ともに両極端な印象です。

どちらかというと、Aさんのほうが正しい気はしますけどね。身の安全は図られますから。

結果として、その後も変わりなく過ごしてきましたが、もしダメだった場合、逃げていたほうが正解です。

大丈夫なのか、ダメなのか…本当のところもよくわかりませんが。

ともかく、しばらく休むということでしょうから「伝えておけばいいですか?」と尋ねると、後輩に任せるのも…と思ったのでしょう。自分で言うといいます。

マズイなぁ…と思いましたが、電話をつなぐと…

その場でクビになったそうです。

なんかもう無茶苦茶…。

確かに、何の手順も踏まずに、突如逃げ出すような行為はよろしくない…とはいえ…。

まぁ1つだけ言えることは、それまでにAさんも色々と思うところがあったでしょうから、「なったらなったでいい」くらいの気持ちだったのかなぁ…と。

実際のところ、その後の会社のことを考えると、Aさんは辞めてよかったと思います。

新型コロナへの対応はどうなっているか?

ちなみに現在、うちの会社の新型コロナへの対応がどうなっているか…ですが。

基本的には、何もしていません。

フォローするわけではありませんが、そういう会社が多いでしょうね。

例えば、これを機にテレワーク(※)なんて言葉も目にしますが、実際のところ、導入できる会社(業種)と、導入できない会社(業種)はあるでしょう。

※「テレワーク」とは、情報通信技術を活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語であるとのこと。

まぁ、導入するための費用の話は置いておいて、うちの会社は導入できる業種ではあります。

というか、電話でちょこちょこと連絡を取り合えば、別にテレワークじゃなくても処理可能な感じ。

フルタイムではなくても、後は週に1~2度出社すれば…という印象です。

まぁ、特に小さなお子さんがいる場合、家で落ち着いて仕事はできないでしょうから、労働者側にしてみても、どちらが良いのかは別ですけどね。

でも例えば、片親でお子さんを育てている社員さんがいるものの、そのような社員さんへの配慮は何もないです。

経営陣は、むしろ触れないようにしている気すらします。面倒だから…でしょう。


そんな会社の話はともかく、あの震災から9年が経ちました。

あれから9年…短かったのか、長かったのかわかりません。

あれから私を取り巻く環境も大きく変わりました。

しかし、変わるときって、ほんの一時いっときで変わりますよね。

それこそ被災された方は、あの時に大きく変わってしまいました。そして今もなお、その余波を受け続けている方も多いです。

そうであったとしても、生きていかねばなりません。

前向きにとらえれば、「生きていける」とも言えます。

だから、自分自身も含めて、できるだけ多くの方の日常が笑顔になれるといいんだけどなぁ…

って本気で思います。


とりとめもない話ですが…3月11日が来るたびに、あれは何だったんだろう…なんて、あの時のことを思い出したりします。

また、あの時と比べると、私の生活も変わったなぁ…と。

そんなちょっとしたお話まで、失礼いたしました。

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