どうも~サマビーです。
今日は2023年5月1日(月)
いよいよ今年も5月に突入しましたが、5月3日の憲法記念日がやってまいります。
そこで、毎年恒例となっていますが、憲法記念日に向けて「日本国憲法」の話を書いてみます。
で、何について書こうかなぁ…と悩みましたが、今回は「立憲主義」についてです。
日常的に使う言葉ではありませんが、ニュースなどでたまに出てくるフレーズですね。
さらっと使われている言葉ですが、意味を理解している人は少ないと思います。
ということで、法律を知らない人でもわかるように、かなり嚙み砕いて説明しましょう。
よって、詳しい方からすれば「ん?」と思う部分があるかもしれませんが、その辺はご容赦ください。
「日本国憲法」が素晴らしいのは「立憲主義」ゆえ
「立憲主義」の話の前に、そもそも「憲法」とは何でしょうか?
この点については、以前も書きましたが、その国の最高かつ根本的なルールブックですね。
「最高」というのは、最も重視されるという意味であり、「根本的」というのは、それを変えると別の国のようになっちゃうくらいの基礎的なルールという感じです。
以前の投稿ではサッカーを例にあげました。
サッカーはボールを手で触れてはいけません。根本的なルールです。
これを「触れても良い」とルール変更すれば、もはや別のスポーツになりますよね…笑
まぁ、そうやってラグビーは生まれたようですが。
で…
一般的に日本では「憲法は素晴らしいもの」と認識されていますが…
「憲法=素晴らしい」とは限らんのですよ。
その国の最高かつ根本的なルールブック、というだけですから、悪い内容である可能性もあります。
というか、私たちからすれば、そういう憲法も諸外国にはあります。
お隣さんの国とかね…苦笑
しかし、日本国憲法が素晴らしいのは「立憲主義」に基づいている憲法だから…と言えます。
では、「立憲主義」とは何なのでしょうか?
「憲法」と「法律」の違い
別に焦らしているわけではありませんが…
「立憲主義」を説明するために「憲法」と「法律」の違いを語ります。
同じじゃないの?…と思う人もいるでしょうが、違います。
ただ、共通点もあります。
どちらもルールを定めている点です。
でも、違います…笑
その違いをざっくり言えば、「法律」は「国会」がつくる「国民」に対するルールです。
しかし、「憲法」は「国」に対するルールなんですね。
「国民」に対するルールではなく、「国」に対するルールです。
私たちは「法律」によって、様々な制限を受けています。
税金を払っていたり、やっちゃいけないことがあったり。
しかし、「憲法」は「国」に制限をかけています。
国は権力をもっているがゆえ、変なことをするなよ…ということです。
この「憲法」は「国を縛る」もの…という考え方を「立憲主義」というんですね。
この考え方に基づいてつくられた憲法であるがゆえ、日本国憲法が素晴らしいものになっていると言えるのです。
「立憲主義」という語感から、このニュアンスは出てこないじゃないですか。
言ってしまえば、このような「素晴らしい考え方に基づいた憲法に立つ主義」ということです。
わかりやすく言葉を変えてしまうのならば、「国家を制限する憲法主義」という感じでしょうか…笑
繰り返しになりますが、その国に「憲法」があるからと言って、この「立憲主義」に立っていなければ、素晴らしい憲法とは限りません。
その国の独裁者の都合のよい憲法である場合もあります。
しかし、そのような独裁等が行われないためにも「憲法」で「国に縛り」をかける考え方が「立憲主義」なんですね。
そして、日本はこの立憲主義に基づいていて、かつ、民主主義でもあります。
民主主義とは、自分たちの国のことは、自分たちで決めようという主義。
よって、この2つの主義があわさって「立憲民主主義」とも呼ばれるんですね。
ちなみに、上で書いたように「憲法」と「法律」は異なりますが、他にも異なるルールはたくさんあります。
例えば、地方公共団体がつくる「住民」に対するルールは「条例」。
国どうしのお約束(ルール)は「条約」とかね。
世の中には様々なルールがありますが、厳密にはこれらはどれも異なり…
誰がつくり、誰に対するルールなのか…という点の違いです。
ちょっとは勉強になりましたでしょうか。
では、素敵なゴールデンウイークをお過ごしください!
失礼いたしました。