こんにちは、こんばんは。
サマビーです。
今日は2020年7月8日(水)。
特に九州に大きな被害をもたらしている大雨ですが…このニュースを見るたびに「線状降水帯」という言葉を目にしました。
世界的な気候変動の影響なのか、ここ10年くらいは本当に気象に関する新しい用語を目にします。
「線状降水帯」は、新しい用語というわけではなさそうですけどね。
で、知らない言葉でしたので「線状降水帯」の内容について調べてみると、JAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)の説明がわかりやすかったです。
そこで、今日はJAMSTECのサイトで解説されている内容をさらにかいつまんで、レポートします。
積乱雲が長く連なったもの
素人的に「線状降水帯」を理解してしまうならば…
積乱雲が長く連なり、その連なりがあまり動かなくなった状態…という理解でよいでしょう。
JAMSTECの説明では、積乱雲が数十km以内の幅で長く連なり、およそ100km以上の長さに伸びた結果、降雨域が線状に細長く伸びて見えるもの…とあります。
要するに、一定量の降雨を伴う積乱雲が、一定の幅で、100km以上の長さに連なっている状態…ということでしょう。
ただし、「線状降水帯」となるための降雨の強さや幅、長さについて厳密な定義はないそうです。
しかし、時間雨量30mm以上の降雨強度(バケツを引っくり返したような雨に感じ、寝ている人の大半が気づく)が、「線状に100km以上伸びている降水帯」ならば、「線状降水帯」と言えるようです。
で、夏場に雷雨をもたらす積乱雲は、寿命が1時間程度とのこと。
よって、1つくらいの積乱雲ができただけでは、まず災害に結びつくことはありません。
しかし、同じ場所に次々と積乱雲ができ続けて、それが同じ経路で移動しながら発達していくと…「線状降水帯」となり、災害をもたらすような豪雨が続くとのこと。
要するに、積乱雲の発生と通り道が固定されてしまった状態ですね。
こうなってしまうと、そのライン(積乱雲の通り道)の下では、大雨が降り続いてしまう…ということです。
以上は私なりに咀嚼した、ざっくりとした「線状降水帯」のイメージです。
詳しい解説については、上記JAMSTECの説明がわかりやすいので、ちゃんと知りたい方はそちらをご参照ください!
降りやまない不安
昨年10月、日本の上を大型台風であるハビキスが通り、私が住む地域にも大雨特別警報が出ました。
ブログを始めて間もない頃でしたが、その時に書いた大雨特別警報の話は下記リンクをご参照ください。
わが家には小さな子どもがいますし、家の近くに川が流れているので、その日はしばらく緊張感がありました。
午前中の明るいうちに、妻が避難しようと言いだしましたが、風邪(ぜん息)気味の息子を連れて避難所に行くのも心配なので、明るいうちに実家に移動しようか…という話をした記憶もあります。
ただし、それでも不安を感じたのは、せいぜいその日の夜まで。
雨雲レーダーの予測を見て、ピークが夜9~10時前後と予想されていたので、それならば大丈夫だろう…という判断ができたんです。
そして、実際に夜9時頃には雨風がおさまり、川の水位も下がっていったので、一安心できた記憶があります。
しかし、「線状降水帯」となるとそうはいきません。
次々に積乱雲が発生しては大雨を降らしていくわけで、その間にどんどんと道路等は冠水していきます。
いつまで降り続くんだ…という感じでしょうし、降りやむ予想がつかないことは、大いに人を不安にさせるでしょう。
特に身内に高齢者や小さなお子さんがいる場合などは、そもそも避難もままならないでしょうし、より不安は大きくなりますよね。
しかし、台風が来たわけではなくて…ただの梅雨ですよね?
ここ数日、こちらの地域(東京郊外)でも雨が降り続いていましたが、先ほどは久しぶりに晴れ間がのぞきました。
とにかく被災地においても、一刻も早く、天候が落ち着くことを祈っています。
そして、お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。
失礼いたしました。