【日本国憲法】三大原則の1つ「平和主義」について

一般知識・教養

こんにちは、こんばんは。
サマビーです。

簡単にではありますが、今日も一般知識としての憲法の話を書こうと思います。

というのも先日、憲法における三大原則の1つである国民主権こくみんしゅけんについて書きましたが、その際、他の三大原則は何じゃ?…ということを書き損ねました…笑

他の2つは「基本的人権の尊重」「平和主義」ですね。

今日のこのうちの「平和主義」について書こうと思います。

なお、法律を知らない人でもわかるように、できるだけ嚙み砕きますので、詳しい方からすれば「ん?」と思う部分がある“かも”しれません。その辺はご容赦ください。

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平和な世の中であることが大前提

5月3日の憲法の日に「日本国憲法とは何ぞや?」という話を書きました。

そしてその際、憲法規定の中でも第13条(個人の尊厳)を重要視するという考え方について触れています。

憲法第13条は、人はそれぞれ(の考え方や生き方などが)尊重されて、それぞれの幸せを目指すことができる…といったことが書かれている規定です。


で、「平和主義」の話なのに、何で個人の尊厳に関する規定の話をするの?…と思われた人もいるでしょう。

しかし、どうでしょう。

いくら「個人の尊厳」、それぞれの人が尊重される!…と言ったところで、もし平和な世の中でなければ、大きな意味がなくはありませんか?

またしても変な例えですが…笑

漫画「北斗の拳」のような世の中において、とても個人の尊厳や人権が守られているとは思えません。

これは知っている人じゃないと、わかりませんね…汗

ともかく、真の意味で国民の「個人の尊厳」が守られる国になるためには、その前提として国が平和で安全でなければなりません。

よって、日本国憲法は「平和主義」を三大原則の1つとして掲げている、という考え方もあるわけです。

また、日本は特に第2次世界大戦で悲惨な体験をしました。その反省から、二度と戦争を行わないぞという思いもあり、平和主義を宣言しているんです。

日本国憲法には、前文ぜんぶんというものがあります。前文とは、その法律(※)の趣旨や目的、基本原則を書き記したものです。

※正確には、「憲法」は「法律」ではなく「憲法」です

この憲法の前文において「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにする」と平和主義を宣言しているんですね。

また、よくニュースで耳にする憲法9条も平和主義の現れです。9条は戦争の放棄、戦力と交戦権を否認しています。

しかし、実際のところは日本にも「自衛隊」という存在があります。

憲法第9条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」という規定があるにもかかわらずです。

自衛隊は災害救助など、様々な場面で活躍していますが、普通に考えて軍隊といえば軍隊ですよね。戦闘機も戦車も持っています。

自衛隊のような存在がないと、もし他の国が攻め込んできた際には、もうどうしようもないことは事実。

で、このような理想と現実のミスマッチをどう解消していくか…などなど、この9条をどう考えるかについては、色々な意見があるわけです。


ちなみに、少し前に健康飲料か何かのCMで、社会で成功するためには「努力」か「才能」か?…と問いかけるものがありました。

でも「その前に健康でしょ」というオチになるのですが…平和主義という原則も似たものがあるかもしれません。

一般論として、人権だ、統治機構だと言ったところで、そもそも平和な世の中じゃないと幸せに暮らすことはできないでしょうから…。

ということで、今日は「平和主義」の話でした。

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