掛けても掛けても落ちる正月飾り 2度だけ見た母の涙(その4)

身体・健康

どうもサマビーです。
今日は母の話の続きを書きます。

少し間が空いてしまったので、前の回から読んでいただける場合、「その1」はこちらからお願いします。「その2」以降は、その流れでお願いします…笑

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オカルトチックな話ですが…

前回までの話を簡単にまとめますと、母が悪性リンパ腫を発症し、抗がん剤治療に入ったものの断念。

その後、2年ほど普通の生活に戻っていたものの、2017年年末に異変があり、2018年の年明けに病院に付き添うこととなった…という話です。


いきなり余談になりますが、「正月飾り」ってあるじゃないですか。門松だったり、しめ飾りだったり…というあれです。

色々なタイプがありますが、2017年の年末は、玄関のドアにペタッと貼れるフックを掛けて、そこに紐でぶら下げるタイプの正月飾りを掛けたんです。

ところが、その年末年始は外に出る度、正月飾りが落ちていました。

確かに、風は強めに吹いていましたが、本当に外に出る度に落ちていたので、縁起が悪ぃな~なんて思いました。

10回くらい掛け直したはずです。

4~5回目くらいで、フックに掛ける部分を何重にもぐるぐるに巻きましたが、それでも外に出ると落ちている。

最後は「そっちがその気なら!(←何が?)」と本気になり、めちゃめちゃ頑丈に、ぐるぐるに紐を巻き付けて、固定しましたけどね。

「虫の知らせ」じゃないですけど、暗示的な出来事だったのかなぁ…と。


もう1つオカルトチックな話をしますと…わが家の玄関のすぐそばに「街灯」がありまして。

2017年の冬場に、その街灯が点灯しなくなったんです。

気が付いたら点いていなかったので、正確な時期は不明です。

わが家の玄関にはライトがありますし、その街灯自体はなくても大丈夫なので、気にしてはいなかったのですが…。

キアヌ・リーヴス主演の「コンスタンティン」という映画をご存じでしょうか?

悪魔祓いの男(キアヌ)の話なんですけど、まぁまぁ面白いです。

で、街に小悪魔みたいのが現れるシーンで、周囲の街灯やらお店の照明が消えるんですよね。

これからお話しする苦しい時期に、消えている街灯を見て、ふとそのシーンを思い出しました。

点いていない街灯を見て、「今は厳しい時期なのかな…」なんて…。

ま、そんなことを考える瞬間もあった…というだけで、気にしている余裕もなかったのですが、その後、色々とあり、状況が落ち着きはじめた2018年の5月頃、気が付いたらその街灯は復旧していました。

ちょうど状況が落ち着きはじめたタイミングだったので、その街灯に明かりが灯ったのを見たときは、もう大丈夫かも…なんて思った気がします…笑

藁にもすがる気分だったんでしょう。

ちなみに、今でもその街灯はちゃんと点灯しております。

まだ公私ともどもシリアスな問題はありますが…ちゃんと街灯が点灯しているってことは、大丈夫ってことにしよう!…笑

異様な唇のただれに、ただ事ではないと…

ようやく話を戻します。

2018年1月4日の朝、病院の付き添いを頼まれた母の下へ向かうと、目も当てられないくらい母はフラフラでした。

というのも、12月29日に挨拶に行った後から、母はほとんど食事ができていなかったのです。

食事ができなかったのは、口腔内と唇が異様に“ただれ”ていたためです。

口腔内は見ませんでしたが、唇には大きく水ぶくれができ、素人目にも尋常ではない状況であることがわかります。

とにかく大きめの病院へ行き、ひとまず皮膚科にかかることになりましたが、医者も母を見た瞬間、「これは何だ!?」という感じでした。

その後、医療部長なる人が出てきて、ひと目見て「これは危ないね…」と言います。

まず疑われたのは、スティーブンス・ジョンソン症候群です。

きっと、知らないですよね。

ただ私は偶然、知っていました。

「ザ!世界仰天ニュース」ってTV番組をご存じでしょうか。元SMAPの中居くんと鶴瓶がMCの番組で、まだやっているのかな?

たまたま見たときにこの病気の特集をしていて、「そんな病気があるんだ…」という印象が残っていたのです。

スティーブンス・ジョンソン症候群は、要するに薬疹やくしん(副作用)です。

何らかの薬に対して、免疫機能が過剰に反応して起こるアレルギー疾患であり、運が悪いと風邪薬でも発症します。

発症率は100万人に3人くらいで、正確な発症過程は不明とのこと。

症状としては、発熱や水ぶくれ、発赤、発疹などの症状が全身の皮膚や粘膜(口や粘膜)に現れます。薬に伴う副作用としては非常に重く、失明や命にかかわることも。

まさに母の症状と合致していました。

そして、思い当たることもあったのです。それは改めてまとめます。

治療方法としては、対処療法になるのでしょうが、身体中の炎症を押さえるべく、ステロイドを大量投与するステロイドパルスという方法などがあり、母も入院して行うこととなります。

とにかく、まずは5~6日間もほぼ食事がとれていない状況でしたので、ひとまず入院して点滴で栄養補給を…という気持ちがあり、入院できてホッとした記憶もあります。

しかし当初から、その病院母の入院に乗り気ではありませんでした。

初めは、そんな印象を受けた…という程度でしたが、後に確信します。

おそらく、レアで重篤な症状だったので、病院の体制的にも対応が難しかったのでしょう。きっとそうなんだろう…という憶測で書いています。

そして、その病院の皆様にはお世話になりましたし、こんな言い方は申し訳ないのですが…

その後、母は半ば強制的に追い出されます。

ただ病院へ行ったその日は状況が状況でしたし、このまま帰すのも…という感じで入院させてくれたのでしょう。これも憶測ですが。

私は家族に連絡を取り、母の荷物を取りに実家に戻り、 スティーブンス・ジョンソン症候群についてネットで調べまくりました。

気の重くなる内容ばかりです。

しかし、これ以上、症状が悪化せずに収まってくれれば…ただれた部分もきっと治るはず…という希望はまだありましたし、そのように祈るしかありませんでしたね。

また、まだ健在だった父にどう伝えようか…というのも悩みましたね。

ちなみに、検査の結果、母には別の診断がつきます。

腫瘍随伴性天疱瘡しゅようずいはんせいてんぽうそうです。

これは私も知りませんでした。難病です。症状としては、スティーブンス・ジョンソン症候群と変わりません。

詳しい話はわかりませんが、医師の説明では、悪性リンパ腫をきっかけに、免疫機能が暴走して…ということらしいです。

つまり、原因となっている悪性リンパ腫の治療を行わないと、この天疱瘡も良くなることはないということ。

これは病院から私が呼び出しを受けて、私1人で聞きました。

そして、医師からそれを告げられた際、一緒に「はっきり言って、退院してほしい」と言われます。

晴天の霹靂へきれきという感じで、言葉を失いました。

特に「うちでは対応が難しから…」といった説明もなく、突然です。

言い方ってあるよね~~。

うちでは対応できないから、お母様のためにも転院を…という流れでしたら、わかります。

むしろ、どちらかと言うと、向こうが怒っている状況でしたし。

今思い出しても、気が滅入るわ…。

少し長くなりましたので、今日はこのくらいにしますね。

続きはこちらからお願いします。

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