どうもサマビーです。
うちの息子は、4歳のとき扁桃腺とアデノイドの除去手術を行いました。
2018年11月のことなので、昨年です。
今日からは、そのときの体験談を書きます。
そもそも「扁桃腺」と「アデノイド」とは?
まずそもそも「扁桃腺」とは、舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織です。
下のイラストをご覧いただければ早いと思います。上が除去前で、下が除去後のイメージですね。
余談ですが、ネットで検索したところ扁桃腺のイラストまであるんですね。「かわいいフリー素材集 いらすとや」さんから使用させていただきました。感謝です。
扁桃腺は、ウィルスや細菌などの病原菌から体を守る役割を果たしているそうです。
扁桃腺については、なんとな~くイメージはありましたが、「アデノイド」については、聞いたことがあるような…ないような…無知でした。
「アデノイド」(咽頭扁桃)は、扁桃腺と同じくリンパ組織の1つで、鼻の一番奥にあるものです。通常は3歳頃に最も肥大化し、その後、徐々に縮小していって思春期までに消失するそうです。
簡単な手書きで申し訳ありませんが、こんなイメージです。
扁桃腺の除去手術を行う際、アデノイドも一緒の除去するのが一般的だそうなので、息子も、セットで除去することになりました。
きっかけは無呼吸が怖いから…
そもそも息子がこの手術を行うこととなった経緯も触れておきますと、息子は赤ちゃんのときから、まぁまぁ「いびき」をかいていました。
眠りに入った瞬間から「いびき」をかくので、寝た瞬間がわかるというメリットはありましたね…笑。
先に言ってしまうと、除去手術「後」は鼻づまり等がない限り、すっかり「いびき」はなくなりました。
とても静かに寝るようになり、寝たのか寝ていないのかも、わからない。
とても感動しました…。
「痛みに耐えて、よく頑張った! 感動した!」と言いたいくらいです。
でもきっと、これが普通だったんでしょうね。
本人は意識していなかったと思いますが、苦しかったのかな…。
話を戻しますと、「いびき」だけならば気にならなかったのですが、息子はぜん息もちでもあります。
特に風邪を引いた際は、寝ているときに咳込むことが多く、ちょくちょく息が詰まる(無呼吸の状態)ことも見受けられるようになっていました。
そして、息が詰まると、それをきっかけにまた咳込んだり…。
そんなこんなで、お医者さんに相談してみると扁桃腺が大きいということがわかり、切除することとなったのです。
扁桃腺等の除去手術を決めたのは、その年の6月くらいでした。しかし、病院の込み具合もあり、手術自体は11月中旬に行うこととなります。
手術当日までは、手術の最終確認や日程の決定等のために一度病院へ行っただけで、特に検査等はありませんでしたね。以前にその病院で手術を行ったことが、あったからかもしれません(その話は「子どもの形成手術 その1(多指症)」をご参照ください)。
つまり、手術の日程等が決まると、後は当日に病院へ向かうだけでした。
なお、この手術自体は一般的によく行われる手術で、リスクは小さいとのことです。
ただし、手術中や術後に「ぜん息発作」が起こると危険なので、ぜん息がある場合は、手術の延期等もあると言われました。
そして、これは形成手術のときも同じでしたが、手術当日、息子は少し風邪気味で、微熱があったんですよね…苦笑。
まぁ、私たちが判断することではないので、ひとまず病院へ向かい、結局は手術が行われることとなったんですけどね。
息子を誇りに思った瞬間
少し親バカをさせてください。
赤ちゃんのときとは異なり、4歳の息子には「手術をする」ことの説明をしなければなりません。
まぁ、伝えるのも嫌ですよね。
ところが、良くも悪くも…息子は赤ちゃんのときから度々病院のお世話になり、その度ごとに皆様によくしていただいたこともあるのか、病院に対する恐怖心があまりありません。
ただ、「今日は病院に行くよ~」と伝えると、「注射はするの?」と注射の有無の確認はされますが、それ以外は抵抗がなさそうです。
ですので、「お喉が苦しくないように、でっぱりをとっちゃおうね…」などと言いつつ、手術のことは伝えてありました。
手術後は少し痛いこと、でも、やっておいたほうが良いことなども伝えておきました。
そして、終わったらパパが何か買ってあげる!…とニンジン作戦も使います。基本ですかね…苦笑。
ちなみにその頃、息子はスーパーマリオの「マリオ」にハマっていたので、勢いでNintendo スイッチでも買っちゃおうかな!(むしろ私が欲しい)…と思いましたが、子どもにゲームをやらせたくない妻から猛反対を受け、やめました…笑。
幼い子どもが2度目の手術ですから…気持ちは買ってあげたかった…。
私もゼルダをやりたかった…。
ともかく、息子は細かいことを気にしないというか、気にできないというか。あっけらかんとした性格なので、手術の同意はすんなり取れました。ポジティブな言い方をすると、ハートが強いようです。
で、私が感動したのは、これから手術に向かうという時です。
病室にキャスターの付いた移動式ベッドが迎えに来ますが、他のお子さんは乗ることを泣いて抵抗していました。
そりゃ怖いですし、それが普通だと思います。
しかし、移動式ベッドが来た際、私が冗談で「タクシーが来たよ~」というと、息子は「え~ほんとぅ~?」と嬉しそうにしました。
そして、移動時に落ちないよう、ベルトでベッドに固定されるのですが、物々しい感じなので、そこでも嫌がるお子さんはいます。
しかし、続けて私が「シートベルトをしてください~」ととぼけると、息子は「は~い」と言って、素直に固定されました。
すると、看護師さんがこの会話に乗っかってくれて、「どこまで行きますか?」と息子に尋ねると…息子は…
「鹿児島」
と答え、私も看護師さんも笑ってしまいました。
後で妻に聞くと、直前に幼稚園のお友達が鹿児島に行ったそうです。
こんな度胸のよい息子を、少し誇りに思った瞬間でした。
手術をするということは、
わかっていたはずなのにね。
少し長くなりましたので、次回に続けます。